かつてはご家庭で高齢者のお世話をすることが一般的でしたが、最近ではそうした負担を軽減するために、介護サービスを利用するご家庭が増えています。

「できるだけ家族の手でお世話をしたい」という気持ちが先に立ってしまい、専門的な知識や経験がない方が高齢者の介護を行い、その結果精神的、肉体的にも限界に達してしまうことは決して少なくありません。

介護のプロであれば、高齢者にとっても心地よいお世話ができるための訓練を受けていますが、ご家族がこうしたお世話をしようとしても、実際にはなかなか難しいのが現実です。

たとえば足の不自由な方を移動させようとして自分が腰を痛めてしまったり、なかなか言うことを聞いてもらえず精神的に余裕がなくなり、つい怒ってしまうというようなことは、決して珍しくありません。

介護のプロとしての訓練を受けていれば、自分の体に過度な負担がかからないようにお世話をすることができたり、たとえなかなか指示に従ってもらうことができなくとも、おおらかな気持ちで接することが可能です。

もちろんご家庭でお世話をしたいという気持ちは大切ですが、あくまでも無理をしすぎないことも大切です。身近な人だけではお世話が難しいようなら、無理をすることなく、専門家の力を借りるようにすることが、長くお世話を続けるための秘訣といえます。

もちろん高齢者の方にとっても、ご家族によるお世話はとても心地よく、ありがたいものでしょう。けれどもついつい頑張りすぎてしまい、それが精神的・肉体的な負担になってしまうことが決して少なくありません。ご家族も元気で生活することができるようにするためにも、ぜひ上手に介護サービスを利用したいものです。